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HUION GT-220V2購入しました pt.2 使用感編

前回、購入しましたレビュー記事を書いたのですが、使用感についていくつか気になった場所を列挙します。

探して同じようにレビューを書いている方が居ましたので、併せてご覧ください。
HUION製液晶ペンタブレット GT-220 V2 の簡易レポ - Togetter

【初めての】HUION GT-220 導入記録【外国製液タブ】 - Togetter

2017/02/08追記しました
2017/04/02追記しました


本題の前に。保護シート貼り換えました。型番はLCD-230Wです

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%AF%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4-LCD-230W-%E6%B6%B2%E6%99%B6%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A0-23%E5%9E%8B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88PC%E3%83%BB%E6%B6%B2%E6%99%B6%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E5%AF%BE%E5%BF%9C/dp/B0030CRI8W/ref=pd_lpo_147_lp_t_4?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=8R3V75PDYRZJASECSW1J

元々グレアなのが苦手なのでノングレアな保護シートを選びました。
サイズとしては、全体は覆えないものの、書き込む液晶部分はしっかり覆えるサイズです。


次に本題です。なんだかんだでそこそこあります。

配線のわずらわしさアリ
 液晶側の配線が3本あるので、配線が遊んでスペースを使います。WACOMの液晶側一本化という、一見無駄に思えた配線周りも考えられて実装されたのだと感じました。ただ、配線が故障したときに高い正規品を買うか、1本だけ交換すればいいかという配線故障による恐怖感はかなり低いです。

繋げているディスプレイによって、キャリブレーションに問題が発生する
 解像度の違うディスプレイをいくつも使っているとWindowsと液タブドライバーのディスプレイ認識順番が異なるため、場合によっては問題が起きます。Windowsの液晶設定から情報を引っ張ってきてない(ドライバーが独自に液晶認識)ため、液晶のメインパネルを変えたらドライバーの方も手動で変えないといけない。特にSAIだとこの問題が顕著で液タブ含めて4枚液晶をつなげると、どう頑張っても液タブ上にカーソルが出ない問題が発生しました。SAI使いの人はちょっと慎重になった方がよいかも。クリスタ?持ってない検証してないです。ご容赦。
02/08追記
Windowsのウィンドウ認識順番は分かりませんが、ドライバの認識順番は、PC本体で認識された順番です。
Windows画面認識で1,2,3という順番で、ドライバが1,3,2という認識順番だった場合、ドライバ側で2と認識されている映像出力ケーブルを一度抜いて、再度差し込めば、液タブドライバ側で3番だったウィンドウが2番になります。これで画面の順番が同じになりました。


画面配置によって問題が発生する
 3画面以上行っている人は多くないかもですが、これも問題がありました。
 縦配置、横配置の複合で画面設定を行うとSAIでペン先が違うディスプレイもしくは、上面張り付きが起こります。というか画面問題は大体SAIで発生しました。他で問題ないということはSAIとの相性は良くないという事でしょう。公式でも言う通り動きます。(相性が良く、不具合が起きにくいとは言ってない)
f:id:traitam:20170206165134p:plain

f:id:traitam:20170206165147p:plain
画像上が問題の起こる配置、
画像下が問題を解決できた時の配置です。


また、解像度の違うディスプレイを使用するとWinTab API使用時に問題が発生します。詳しくは以下の記事からどうぞ。
traitam.hatenablog.com


SAI上でのペン入り抜きがなかなか独特
ペン先が沈む。そしてその沈み分、入り抜きが発生しないと考えられます。
これは長いストロークの線は影響が少ないですが、まつ毛の先を描くなどの短いストロークを描く時に顕著に違和感が発生します。慣れてしまえばそれでOKですが、ワコムに比べるとこの辺は繊細な事ができないです。
この問題は設定でタブレットPCサポートのチェックを外すと解消され、Wacomペンタブに似た挙動を起こしてくれます。細かく描きたい方はタブレットPCサポートのチェックを外すと良いと思います。

ペン先の角度によってカーソルが動く
 これはWACOMの方にあったかイマイチ分かりかねますが、確かなかったような。
 ペン先の傾きで筆圧が変わったり描写する場合に問題が発生しそうです。キャリブレーションでなんとかなるとは考えにくいです。

キャリブレーションは根気よく。何かの拍子でずれても面倒くさらず再設定
 液タブ全般に言えることですが、キャリブレーションは根気よく。
 また、OSの方でディスプレイ設定をするたび色々変化してしまう場合があります。例えば、複数画面時の位置調整とか。なので、そのような設定を行った場合、キャリブレーション再設定を。

ストロークが一瞬遅れて動く
 この辺は致命的になるかもしれません。
 ストロークが普通にブラウジングで使っても遅れます。
 速いストロークの人はなかなか問題のある症状かもしれません。

入り抜きが強く出る
 同じ設定でもGペンのような感じになった。
 筆圧が13HDよりはっきりと強弱が出る。これはこれでメリットになり得ます。

端で作業しているとグラつく
 大きいサイズのワコム液タブは全体を支えるような構造をしているため、端で作業していてもグラつかないが、
 これは端の支えが無いので、端で作業しているとぐらつく。ちょっと安定感が無くて怖いですね。

筆圧で設定は最も柔らかく
 ペン先の削れ対策もあるが、標準ではsaiでの使用で大分細くなってしまう。そのため最大にします。

新保護シートでゴリゴリ感あり
 キュッキュ言わなくなった。ゴリゴリいうようになった。
 多分、抵抗力が上がった。これだとペン先の消費が備え付けの保護シートより早そうです。

FLASH上でクリックができない
液タブ使って、ペンで艦これしようと思ったらクリックができない。
ニコ動のFLASH部分も同様に無反応でした。ドライババージョンは12.2です。
これは完全に想定外でした。ゆるーく液タブで艦これはできないですね。

[2017-07-29追記]
ドライバ設定の「タブレットPCサポート」のチェックを切ると左クリックが可能になり、FLASHでもブラウザでも問題なく動くようになりました。
f:id:traitam:20170729154038p:plain

2017/04/02追記
SAIでカーソルがディスプレイの上面に張り付く問題と対処
これは他の方の情報も含めての対処方法です。いくつかあります。
まずは問題提起から。
SAIをアクティブにしたとき、カーソルがどこかしらのウィンドウ上面に張り付くという現象です。
これにはいくつか対処があります。

  • 対処法その1

WindowsもしくはMac上で液タブをメインディスプレイに設定したのち、液タブドライバ上でもメインディスプレイに設定する。
その後、SAIを開き問題無ければ解決です。

  • 対処法その2

ディスプレイ設定で以下のような設定を行っている場合、上手くいかないと思われます。
f:id:traitam:20170206165134p:plain

そのため、以下のようなディスプレイ配置に変更してください。
f:id:traitam:20170206165147p:plain

  • 対処法その3

USBハブを経由して、液タブのUSBを挿している場合問題が起きるそうです。
なので、USBハブを経由せず、直接PCに液タブのUSBを挿すことで対処が可能なようです。



このカーソル張り付き問題の遭遇率は高いのでSAI以外でもこのような状況に出くわしたとき、対処方を行ってみると良いかもしれません。


現状ではこの辺です。