ガレージ暮らしのトライタム

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Live2D alive2016でのメモ

2016年7月2日(土)に行われたLive2Dalive2016に行ってきました。
その時私個人が気になった機能やメモです。
ここでは、基調講演でのCubism3.0やEuclidのことが述べられています。

基調講演

 

Cubism3.0

グルー機能

  大きな動きを作るとき、今までは力技でパラメータが多くなりがちだったが、ソフト側で自動補正をかけて、パーツ間の接合部を補正してくれる。

楕円機能

  今までは変形デフォーマを使用した回転だとパーツがパラメータ縮小してしまうが、3.0から楕円機能で回転デフォーマと同じように回転パラメータが実装できる。

Unityとの連携

  メカニムに正式に対応(これによりアニメーション推移が容易になる)
  SDKコンポーネント化(好きな機能を組み合わせることができる)
  Animator->Unityへの直結移行(2.1ではLive2D Viewerを間に挟む必要があった)

3.0β版は夏~秋にリリース目標(見通しがあまりよくないので、現状では目標)

  のんびり待つ。

Euclid

現在では顔のみLive2DEuclid。体は3Dモデルのハイブリッドモデル。

  顔のみなのは、一番顔周りに視線が行くため。
  3DモデルはAutodesk社製MayaからのFBXエクスポートを基準としている。FBX出力できればメタセコイアでもBlenderでも大丈夫かも?

制作では7枚のイラスト、10枚の下絵で構成される

  下絵はイラストブレンドの時の参考用。必須ではないが、あればより滑らかなブレンドが期待できる。

目指すべきは全身Live2D化

  現状では3Dモデルとのハイブリッド。全部3Dモデルでいいとか言わない。

あらかじめ、体の3Dモデル作成時に、Live2DEuclid用のjointも作成し、Euclid側でくっつける。

  開発ではMayaの使用。Jointのみで作成されていたけどコントローラーは使えるのだろうか?

Euclid<->Photoshopとの連携機能

  インポートエクスポート共に実装し、モデル作成からの修正のサイクルをスムーズに行うため

ミラーリング

  パラメータをはじめ、オブジェクトの反転作成ができる。とても便利な機能。単純に作業量が半分位になる。

Pythonスクリプト

  独自にPythonスクリプトで独自の機能が実装できる。これを期にPythonも触ってみようかしら。MELはMaya独自だから仕方ないね。

クローズドβは夏ごろに予定。

  その時に、Unityへ組み込むなどのSDK配布は予定していない。少し残念。

個人的思考

 ロゴも一新され、Cubism3.0もEuclidも楽しみな機能が盛りだくさんで待ち遠しい限り。
 Cubism3.0はまだしも、Euclidはモデルを作成しないといけないので、Mayaなどのモデリング技術を持っておかないと作成が難しい。生首だけ作成でもよいが、それではEuclidの良さがどうなのか判断に困る。
 ただ、Live2Dモデルの作成も3Dモデルの作成も時間と労力を要するので、そのハイブリッドであるEuclidは少々敷居が高く感じる。Live2Dモデラー、3Dモデラー、リガー、アニメータ、など分業ができればよりよいものが作れそうな一方、個人製作者にはCubism以上に難易度が高くなりそうな。まだ1.0も出ていないので、この先の動きによるものが大きいので憶測以上の域は出ない。
 ただイラストを動かす技術は魅力的なので、労力がかかっても作成したいところ。必要なものはやる気と根気と甘いもの。