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HUIONペンタブのペン先が抜ける問題と対処法

ペン先が抜ける問題

HUIONのGT-220v2を使って結構経ちましたが、使っている中でペン先が抜けてしまう問題が発生しました。
症状としては、「ペンを少し素早く振るだけでペン先が飛ぶ」という状態です。

グーグルのサジェストでも出てくるくらい他の方も同じような状況に陥っているようです。

ペン先を抜けなくする対処法

探しているうちに解決できる方法がこちらでまとめられていました。

twitter.com

方法としては簡単で「ペン先部分にある穴を広げる」というものです。
私も同様の方法で解決しました。使用したものが画びょうですが、穴が広がればいいのでシャーペンでもいいのかもしれません。

その他

その他、使用感や問題はこちらに記述してありますので、良かったら併せてご覧ください。
traitam.hatenablog.com

wonderland用モデル作成 - クエスト完了時にモデルを喋らせる

wondarlandはapricotのモデルをそのまま扱うことができます。
ただ、wondarlandはapricoctと違い、クエスト完了時、モデルに喋らせることができます。
この記事はその実装方法を解説します。

iPhoneへの導入は以下の記事からご参考ください。
traitam.hatenablog.com

xml編集

アプリ作者であるKawatan様(@kawatan)に直接お伺いしたところクエスト完了時にモデルが喋るようにする場合は「completeイベント」を導入する必要があるそうです。
モデルの作り方自体は「apricotモデル作成」という名称が書かれた記事群で確認することができます。そのため、詳しい作り方は割愛し、completeイベントのみ解説します。

    <sequence name="complete">
      <message>作戦完了です!お疲れさまでした</message>
      <sequence name="Samidare.Say" />
    </sequence>

イベントの実装自体は他のイベントと分かりません。
もしクエスト名を喋らせたい場合は「{.}」と記述することで実装が可能です。

xmlを編集後、wonderlandで無事に導入できれば、以下の画像のようにキャラクターがクエスト完了時に喋ります。
f:id:traitam:20170924133806p:plain:w350

このcompleteタグはapricotでは活用できないため、GitHubでは文章化されていません。
そのため、文章化による保存も兼ねてこちらに記述しました。

それではみなさん、よき創作ライフを!

apricotモデル作成(その8) - apricot for iPhoneにモデルを追加する

前回
traitam.hatenablog.com


apricot記事では久々です。半年ぶり。
今回は、作成した自作のapricotモデルをiPhoneに導入します。
f:id:traitam:20170924102036p:plain:w350

wonderlandタグが付いていますが、iPhoneへの導入が同じ方法なのでタグを付けています。

xmlの編集

iPhoneへ導入する際、階層構造ができないので、画像参照の部分をすべて変更します。

<image x="0" y="0" width="450" height="650">Images\Samidare_back_hair.png</image>

となっている場合

<image x="0" y="0" width="450" height="650">Samidare_back_hair.png</image>

というように、参照していたImagesフォルダを削除します。

ひとつひとつやっていくのは大変なので、全置換機能があるエディタやIDEを用いて置換すると良いと思います。

iPhoneへの導入

iPhoneをPCと接続し、iTunesを開きます。
f:id:traitam:20170924110140p:plain:w400

その後、オレンジ枠内のアイコンを押し、下にスクロールしapricotを選択します。
f:id:traitam:20170924110356p:plain:w400

apricotを選択後、「画像」と「xmlファイル」をドラッグ&ドロップで追加します。
この時、画像はフォルダに入っていない状態で追加します。
最後に、iTunes右下にある完了ボタンを押せばお終いです。

iPhoneに戻ってキャラクターが表示できるか確認しましょう。

キャラクターの変更

左上にあるハンバーガーメニューから設定を選択します。
その後、キャラクターから先ほど入れたキャラクターを選択すれば設定完了です。
無事にキャラクターが喋ってくれれば導入成功です。

もし失敗してしまった場合は、xmlの編集に問題があったり、必要な画像が全て転送されていなかった、iPhoneへの導入でフォルダを使用している、という点が考えられます。もし問題が発生してしまった場合はそのあたりを確認してみてください。

それではみなさん、楽しい創作ライフを!


次回
traitam.hatenablog.com

wonderland使い方

wonderlandとは

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AppStoreで公開されているクエスト型TODO管理アプリです。
タスクを消化し、敵を倒すことでキャラクターの服装が解禁されたり好感度が上がったりします。

使い方

私がiPhone初心者ということもあり、やや使い方に困ったので使い方をまとめます。
f:id:traitam:20170922224124p:plain:w350

1、履歴やキャラクターの変更などができる設定画面へ移動します
2、現在表示されているキャラクターの経験値です
3、タスクの追加削除を行える設定画面へ移動します

タスクが進行している最中では、画像のようにタスクが表示されます。
これを「スワイプ」することによりTODOのストップや完了が行えます。

左にスワイプすると タスクの中止
右にスワイプすると タスクの完了
下にスワイプすると タスクの更新

を行います。
タスクが完了しただけでは、画面のタスクが消えません。消したい場合は下にスワイプしてタスクの更新を行うと消すことができます。

f:id:traitam:20170922224500p:plain:w350

タスクの追加削除を行う場合は先の画像の2番のアイコンをタップすることで行うことができます。
インデックスの「編集」を押すことでタスクの追加・削除が行えます。

また、削除はタスクを左にスワイプすることでも行うことができます。

タスクの設定でGPSを用いたタスクもできますが、現在使っていないため使用方法は割愛します。

f:id:traitam:20170922224752p:plain:w350

ハンバーガーメニューを押すことで各種設定が行えます。

履歴は完了したタスクを見ることができます。
ステータスでは完了したタスクを日ごとで見たり、キャラクターの経験値状況が把握できます。
(注意:ステータスは履歴と連動しているようです。履歴を消すとステータスのアクティビティは0になります)
設定では表示するキャラクターや背景、辞書登録を行うことができます。
辞書登録とは、喋らせたい単語を登録することでキャラクターが、その単語を使って喋るようになってくれます。自分好みのキャラクターに仕上げたい場合は積極的に活用すると幸せになれそうです。

本日はここまで。
次回、時間があればwonderland用にモデルを改良したり、組み込んだりしようと思います。

Live2DCubism3でmocファイルが書き出せない原因と対処方法

ここでは、moc3ファイルが書き出せない時の原因と対策です。

問題

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mocファイル書き出したいときに画像のようなエラーが出ました。

テクスチャアトラスとは?

Cubism2.1では「テクスチャ」と言われていたものです。
扱う素材を管理するためのテクスチャ、と覚えておけばいいと思われます。
Cubism2.1ではPSDインポートと一緒にテクスチャは生成されましたが、3.0ではそうではないようです。

問題の対処法

対処法は「テクスチャアトラスを作る」です。

作り方は、画像の赤枠内にあるボタンを押します。
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その後、新規ウィンドウでテクスチャアトラス名を記述する欄が出るので、記述(もしくはそのまま)してOKボタンを押します。
f:id:traitam:20170713203212p:plain


これで無事にmocファイルを書き出せるようになりました。

最後に

この問題は、パパッとテストモデルを作成してmoc3ファイルの生成をしようとしたときに発生しました。
プロトタイプとか、実験的に書き出すときに当たりそうな問題です。

ただ、対処は難しくないので記憶の隅に入れておくといいと思います。

それではみなさん、楽しい創作ライフを!

Live2DCubismEditor3で、モデルに自動でポリゴンを追加する

概要

CubismEditor2.1では「PSDインポート」という項目を行えば、それ合わせてポリゴンの割り当てを行ってくれましたが3.0からはそれが無くなっています。
パーツが増えれば増える程自動設定の必要性が高くなります。
そこでここでは、
CubismEditor3.0で「PSDインポート~自動ポリゴン割り当て」までを行います。

検証Verは3.0.06です。

PSDインポート

Editorを開き、「ファイル」→「ファイルを開く」でインポートしたいPSDファイルを選択し、読み込みます。
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もし、レイヤーの統合が済んでいない場合は、手動で統合するか、公式が配布しているスクリプトを用いて統合をしてください。
Photoshop用スクリプト - Live2D Cubism 2 マニュアル

これでモデルが表示されればインポート完了です。

ポリゴン割り当て

ポリゴン割り当てですが、パーツタブで先ほどインポートしたパーツをすべて選択します。
その後、「メッシュの自動生成」ボタンを押します。
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その後新しく出たウィンドウで「プリセット」→「標準」を選択すれば、すべてのパーツにポリゴンが割り当てられます。
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これで無事にすべてのパーツにポリゴンが割り当てられたら作業終了です。

プリセット部分は最初から「標準」「変形度合い(小)」「変形度合い(大)」3つのレベルで設定が可能です。
また、オリジナルでカスタムしたプリセットも登録可能です。

ポリゴン自動割り当てのもう一つの方法

パーツを選択し、メッシュの自動生成を押せばポリゴンが生成されますが、別の方法で同じ結果ができますので以下に記述します。

パーツの全選択をして、今度は「メッシュの手動編集」ボタンを押します。
f:id:traitam:20170625202329p:plain

ボタンを押すと、メニューバーに「メッシュ編集モード」という表示が出ます。
この状態になればメッシュを変更することができます。この状態でない時に「ツール編集タブ」からポリゴンを割り当てようとしてもできません。
メッシュ編集モードが確認できたら「ツール編集タブ」からAUTOボタンを押します。
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その後、ウィンドウが出てくるので先ほどと同じように「プリセット」→「標準」と選択すればポリゴンが割り当てられます。
また、手動編集でのメリットとして編集した割り当ての編集内容を設定、もしくは破棄することができます。
モデルウィンドウの下に画像の赤枠内になる設定ボタンを押すことで編集した内容を破棄するか設定するか選択することが可能です。
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また、「メッシュの手動編集ボタン」を押すと、編集内容が設定されます。もし、設定を戻したい場合はCtrl+Zで戻すことが可能です。

注意点

2.1以前とは違い、ポリゴンを設定したら同じレイヤーのものはたとえ、離れていても1つのパーツとして扱われます。
そのため、1つのレイヤーに複数のパーツを入れている場合は自動選択を行った後、手動でポリゴンを分ける必要があります。
この辺は2.1以前とは違う部分ですので注意してください。
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CubismEditor3では2.1以前と比べて流れが異なる部分が存在します。
しかし、自由度は高まっているため少しでも早く慣れ、自由にモデルが作れるようになりたいものですね。

それではみなさん、楽しい創作ライフを!

Live2DCubism2.1以前で作られたモデルをCubism3.0SDKで使う

CubismEditorの方は記事があるのに、SDKの使い方が見つからなかったので書きます。

以下お品書きです。
Unity対応のCubism3.0SDKの導入
Unity用モデルを作成する
Unityでモデルを表示させる・アニメーションさせる

今回使用しているモデルはLive2D公式からダウンロードできる、こはるちゃんを活用しています。
自作モデルが無い、手っ取り早くSDKを使いたい方は以下のリンクからダウンロードください。
サンプルデータ集 - Live2D Cubism 2 マニュアル
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Unity対応のCubism3.0SDKの導入

Unityのバージョンは5.6以上が必要だとのことですので、Unityバージョン5.6以上を用意します。
やっちゃん on Twitter: "あぁそうそう、Unity版Cubism 3.0 SDKですが、最新版の5.6が動作対象です
5.5以下はパッケージをインポートしても表示がおかしくなりますし、基本的にサポート対象外ですのでご注意を"

次に、リンクからSDKをダウンロードします。
Live2D @ GitHub
f:id:traitam:20170619205112p:plain

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SDKはunitypackageで配布されているため、Unityへドラッグ&ドロップでインポートすることにより使えるようになります。
サイト内には2つのリンクがありますが、一つはSDKを使うためのunitypackageで、もう一つはSDK開発者用(?)のものになっています。
そのためunitypackageの方のみダウンロードすればOKです。

また、インポート時、以下の画像のようなエラーが出てくることがあります。
これはSDKをインポート直後はDllが読み込まれないためのエラーです。
f:id:traitam:20170619212047p:plain

この状態でモデルをインポートしようとAsset内にモデルを入れても、プレハブ化してくれません。
対策として、一度Unityを再起動します。
再起動することで、Dllが読み込まれLive2Dモデルインポートが可能になります。

Unityでモデルにアニメーションさせる

SDKはCubism2.1以前のモデルには対応しておらず、3.0と拡張子が異なっています。
そのため、使いたいモデルは一度CubismEditor3.0で組込み用モデルを作成する必要があります。

方法はCubismEditor3.0でCubism2.1以前に作られたモデルを開きます。
その後、「ファイル」→「組込み用ファイル書き出し」→「moc3ファイル書き出し」
を行い、moc3ファイルを作成します。
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これで、Unityで使うためのモデルの用意はできました。
ただ、これだけではモデルは表示できますがモーションが使えません。

ですので、以下の流れで組込み用モーションの出力を行います。
これも今までは.mtnファイルだったのが.jsonファイルになっています。
手順としては以下の通りです。
まず、Cubism2.1以前で作られたアニメーションファイル。.canxファイルをCubismEditor3.0にドラッグ&ドロップします。
次に、組込み用モーションにしたいアニメーションをダブルクリックし、編集タブを開きます。
その後、「ファイル」→「組込み用ファイル書き出し」→「モーションファイル書き出し」を押します。
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そして、ウィンドウが新しく出てきますので「選択中のシーンを出力」にチェックを入れ、OKを押します。
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これで必要なデータは全て揃いました。
モデルファイル(.moc3)、モデル情報(.model3.json)、テクスチャデータ(フォルダ)、モーションデータ(.model3.json)
2.1以前とは違いモデル情報とモーションデータの2つが同じ拡張子になっています。

Unityでモデルを表示させる・アニメーションさせる

予め、SDKを入れたUnityプロジェクトにモデルデータが分かりやすいようにAssetフォルダの下に「Live2DModels」フォルダを作成します。
その中に先ほど作った4つのデータを入れると自動変換が行われプレハブデータや.animデータを作成してくれます。
これはUnityで良く使われているもので、今回のSDKをこれらのデータを活用してモデルを表示やアニメーションを作っていきます。

無事にインポートされれば以下の画像のようになります。
f:id:traitam:20170619212645p:plain

Sceneウィンドウ、もしくはHieraruchyウィンドウにプレハブをドラッグ&ドロップします。
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これでモデルが表示されれば成功です。


モデルが正しく表示されない?
その場合、Unityのカメラを設定する必要があります。
HieraruchyウィンドウのMainCameraを選択し、ProjectionをOrthographicに変更します。
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これで無事に表示されるはずです。
これでモデルの表示は終了です。

ただ、これではモデルが動いてくれません。
ですので次はアニメーションを設定します。

画像のように、一度モデルを選択した後に、Inspecterウィンドウに.animデータをドラッグ&ドロップします。
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そのご再生ボタンを押すとモデルがアニメーションしてくれます。
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かわいいですね。


本日は以上です。
キモになっているのは「Cubism2.1以前で作られたモデルをどのようにCubism3.0SDKで使うか」という所で、モデルを最新版の拡張子にするという点でした。
これが出来るようになれば2.1以前より3.0SDKはUnityの仕様に沿った使い方で活用ができるので、Unityに慣れている方には嬉しい変更ですね。

メカニムを活用したアニメーションの推移は書かないんですか?という質問を想定して。
これはUnityの仕様になってしまうので、これ以上はいいかな、と考えています。


それではみなさん、楽しい創作ライフを!